所在地 中京区 |
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選定番号 第7−014号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和2年(1927)に建てられた京町家。道路に面して洋館が建ち,奥に和風の居住空間や庭が続いている。建築当時の様子を伝える外観は,通りの良好な景観形成に寄与している。 認定番号
第137号 認定理由 廣田家は代々麻布業を営む家で,江戸時代より新町通に店を構えていたという。聞取りによれば,現在の建物は,昭和元年(1926)の竣工とされる。当時は通りの向かいに店舗を構えていたため,同建物は居宅として建築された。通りに面して高塀と表門を構え,前庭を挟んで主屋を配し,北側に雁行させて奥に離れを設ける。主屋は木造2階建,桟瓦葺の大塀造形式を踏襲した建物で,表側より洋館,玄関棟,居住棟となる。玄関から奥に北側廊下を延ばし,南側に居室や水廻りを配置する。2階は洋館部分から居住棟に直接繋がる合理的な平面構成を有している。主屋から離れにかけての南面には枯山水で水の流れを表現した庭が設けられ,織部灯篭,春日灯篭などが各所に置かれている。奥の離れは平屋建で,奥座敷,仏間の2室からなる。両室とも丸太長押を用い,奥座敷の床(とこ)廻りは床柱にヒノキの四方柾を用い,黒漆塗の床框(とこがまち)とするなど格式の高い意匠である。また,縁廊下の天井は網代(あじろ)張りと化粧屋根裏からなり,見所となっている。鉾町に残る,昭和初期の大規模で極めて質の高い町家建築として高く評価される。 |
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