所在地 中京区 |
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選定番号 第7−037号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和5年(1930)に建てられた総檜造の町家。和洋折衷のつくりで2階に洋間がある。坪庭は裏千家今日庵に出入りする造園業者 植熊によるものと伝わり,座敷を茶室としても使えるように坪庭から座敷に入ることができる。 認定番号 第147号 認定理由 田畑家の施主・伊三郎は,文政期より続く京友禅の「田畑喜八」の家に生まれた。名跡を継いだ兄は京友禅の染色家として人間国宝となり,伊三郎は兄とともに染色業を営んだ。昭和4〜5年(1929〜1930)頃に,喜八の工房の付近に居宅として建てたのが現在の建物である。大塀造を踏襲した平面で,表側棟は1階を茶室(オチャシツ),2階は洋室としている。通りからは高塀の上に洋室部分の縦長のガラス窓を見せる外観である。玄関棟を挟んだ奥の居住棟は,南側に土間をとり居室を配している。1階茶室は北山丸太の床柱,1間幅の踏込み床を設け,障子の桟は漆仕上げとしている。 この茶室は裏千家第12代又妙斎(ゆうみょういわい)から第13代圓能斎(えんのうさい)にかけての門弟であった,施主の姉である川那部宗貴(かわなべそうき)の助言でつくられたとされ,応接室としても用いられた。門からのアプローチとなる前庭,玄関奥の中庭,居住棟奥には奥庭を配する。中庭は玄関,茶室,居間からの眺めを意識して石と灯篭を配しているという。 田畑家は代々京友禅の染色業を営む職人の居宅である。応接空間として質の高い茶室を設け,2階に洋室を配するなど変化に富む町家建築として高く評価される。 |
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