所在地 左京区 |
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選定番号 第6−004号 |
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推薦理由(抜粋) 約280年の歴史を刻む茅葺の民家。建物南側の庭には,第55代文徳天皇の第一皇子,惟喬親王のお手植えと伝えられている杜若が咲いている。 認定番号
第121号 認定理由 杜若家は京都市北部の広河原地区に建つ。南側には惟喬親王のお手植えと伝わるカキツバタが群生することで知られる。主屋は木造平屋建で,入母屋造屋根の茅葺の民家である。桁行6間、 梁行4間半の規模を有し,南側に平入に玄関を配する。小屋組は扠首組と棟束が併用されている。西側を上手として,4室の居室を設け,表にはザシキ,ナカノマを配する。ザシキは根太天井とし,各幅1 間の床の間と仏壇を並べる。背面側には囲炉裏を備えたダイドコ,ナンドを配している。奥の土間は一部を板敷としてカマドが置かれる。玄関部分下手にはウマヤ,シバゴヤ、力ラウスバが設けられている。建築年代は不詳だが,各柱間の差鴨居に「つけひばた」が用いられる点や,部材の状況から少なくとも江戸後期には遡る遺構と考えられる。近世に遡る民家は広河原地区でも数少なく,重要である。 主屋に南面する庭は池と田畑からなる。池は,平行四辺形状を呈し石積護岸を配する。ほぼ中央には弁財天を祀る祠を設ける。池の内には文徳天皇の第一皇子である惟喬親王お手植えと伝わるカキツバタが群植され,その周囲にはサツキの刈り込みを巡らせる。 前庭のカキツバタの咲く池と茅葺屋根との景観は,地域の風物詩ともなっており高く評価される。 |
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