所在地 左京区 |
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選定番号 第7−030号 |
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推薦理由(抜粋) 北白川天神宮の斜め向かいに建つ。志賀越道に面して広場があり,奥に建物が建つ。建物の外壁や軒裏は漆喰となっている。この地域は,幾度も大きな火災があったため,火災に強い建物になったと伝わる。 認定番号
第185号 認定理由 北白川天神宮は,京都より近江へ抜ける山中越と呼ばれる街道沿いに立地する。境内に面して白川が流れるが,上流は白川石の産地であり,石を加工する石工が集住する地域でもあった。神社は文政期,明治期に火災に会い,由緒に関する史料も失われている。わずかに室町期に現在地に遷座したとする伝承が残る。 天神宮は街道の南側に面し,白川に架かる石橋を渡って境内へと進む。手水社から長い石段を上ると,白川の河岸段丘上に配される本殿等へと至る。拝殿,本殿,参集殿,摂社(日吉社,春日社,八幡社など),手水舎が残る。本殿は銅板葺の一間社流造である。記録より明治34年(1901)に大規模な境内の整備がなされたことが分かり,部材の状況からも本殿はこの際に再建された建物と考えられる。拝殿には文政10年(1827)の棟札が残り,明治期の改修で境内において曳家されたと伝わる。また,参集殿は記録より昭和7年(1932)の建築と確認される。 街道の北側には御旅所が建つ。土蔵造の建物で唐破風の向拝を付けた,明治21年(1888)建築の建物である。入口上部には花頭窓風の漆喰細工を施し,上り段や基礎に用いられた白川石は見事である。 北白川天神宮は北白川地区の信仰を集め,街道から段丘上に至るか境内の構成は格式を感じさせ,地域のシンボルとなっている。境内の随所に用いられた白川石も地域の歴史を伝える重要な記憶である。御旅所も含め,重要な遺産として評価される。 |
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