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大野家(おおのけ)[Ohnoke]

所在地
 左京区
 
選定番号
 第5−025号
  


推薦理由(抜粋)
 本二階建て,瓦葺きで,高塀を持つ大正末期から昭和初期の建物である。京都パラダイス遊園地の跡地であるこの界隈は,同時代に建てられた建物が多く残り,通りの景観は往時の様子を留めている。


認定番号
第77号

認定理由
 大野家は,大正期に岡崎公園に隣接する地域に開園した遊園地「京都パラダイス」の跡地に分譲された住宅地に位置している。敷地には,南西に一部細格子塀を含んだ焼杉板仕上げの塀をめぐらし,銅板腰葺の門と主屋,離れを配する。主屋は,昭和13年(1938)の建築と推定され,間口約4間,奥行き約5間,入母屋造2階建てで,聚楽塗りの壁に出格子窓を備えた外観を持つ。内部は,玄関側に四畳半の主座敷,居間,六畳の寝室が続き,それに並行し,水回りを持つ構成となっている。また,主屋と縁側を介して接続する離れは,主屋と同時期の建築で,同様の意匠的な特徴を持っている。大野家は,かつて,京都の郊外において,近代和風の住宅が建ち並ぶ分譲地の一角にあり,その歴史的意匠は,往時の姿を今に伝える重要な建物となっている。




 歴史的風致形成建造物


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