所在地 東山区 |
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選定番号 第9−024号 |
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推薦理由(抜粋) 五条通に南面する表屋造の町家。敷地の奥には明治前期につくられた登り窯があり,煙突が建つ。製陶業の繁栄を伝える遺構である。 認定番号
第142号 認定理由 小川文齋家は京焼の代表的な窯元の一つである。初代小川文齋(久右衛門)(1809〜1885)は,加賀国能美郡に生まれ,陶工を志し有田を始め諸国で製陶技術を伝習した。一條家領の木津・鹿(か)背(せ)山(やま)窯のお抱えとして製陶を行なった後,明治6年(1872)に京都・五条坂に移っている。この際に築いた窯が現存する登り窯とされる。現当主は5代目にあたる。 主屋は現在地に移転した際に既に建っていた建物に,大正8年(1919)頃に表屋部分を増築したものである。表屋1階は,作品陳列用の室やストック用の土間を配する。洋風意匠を用いた階段を上がった2階には陶器陳列用の洋室を配している。また,主屋南側には江戸後期建築の土蔵が残る。 主屋の背面に陶房(戦後建替え),登り窯が設けられている。登り窯は西から東へと上がっていく斜面を利用し,7室の焼成室を設ける。第7室の北側に煉瓦造の煙突を設けている。明治初期から続く京焼の窯元であり,居住と生産の空間が一体として今に残る点で極めて重要である。五条坂に残る登り窯は数少なく,現存最古の事例としても高く評価される 。 国登録有形文化財,景観重要建造物,歴史的意匠建造物 |
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