所在地 東山区 |
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選定番号 第7−040号 |
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推薦理由(抜粋) 祇園甲部のお茶屋で,文化年間(1804〜1818),大きなお茶屋である富田屋(とんだや)から別家し創業した。現在の建物は大正3年(1914)に建てられたもので,風格ある外観は祇園らしさを生み出している。 認定番号
第174号 認定理由 富美代は,祇園町北側のお茶屋として知られ,創業は文化年間(1804〜1818)に遡ると伝わっている。以前は鴨川沿いに建っていたが,大正の御大典(大正4年)を機に現在地に移転新築したとされる。聞き取りでは,大工・吉原長次郎の施工により,大正3年(1914)に建築されたという。吉原は祇園のお茶屋建築を多数手がけたと伝わる。 建物は,1階を出格子,2階にも枠を汲んだ出格子を嵌める外観である。複雑に屋根が架かる主屋の奥に,主庭を挟んで大広間棟が建つ構成である。主屋は,東側に配された土間から玄関間に上がると階段室が設けられる。奥に向かって廊下が延び,その上手に5室が配される。またこの階段室に面して奇岩を配した中庭がつくられている。2階は広い階段室の周囲に和室が配置される。主屋から廊下を奥に向かうと伽藍石や蹲を配する主庭を通って大広間棟に続く。その1階は主庭に面して16畳の大広間を設け,東側の次の間は舞台としても用いられるという。2階は21畳敷きの大広間と12畳の次の間がつくられ,表裏両側に入側を配する大空間となっている。 富美代は,大正期に建築された質の高いお茶屋建築である。庭を効果的に配した伝統的なお茶屋の形式に,大広間の大きな空間を付加する点に近代の特徴が見られる。近代における祇園のお茶屋建築として高く評価される。 景観重要建造物,歴史的風致形成建造物 |
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